あなたは、自分が好きですか?自己に対する感じ方で人生は9割も変わると言われています。
自分が好きかどうかの感じ方を、一般的に自己肯定感と言います。幼い頃からの環境や、トラウマの経験などがきっかけで気づかない間にさがってしまうことがあります。
自己肯定感が下がってしまうと、仕事や恋愛などの日常生活が人一倍困難なものになってしまいます。そこで本記事では、自己肯定感を高めるための方法をご紹介します。
- 自分に自信がない
- 他人の目が気になる
- 会議などの説明で声が震える
- 成功するイメージがわかない
自己肯定感について
自己肯定感とは
自己肯定感とは、今のありのままの自分を受け入れ、自分に自信を持ち、社会の中で自分は価値ある存在なんだと思える気持ちです。
ざっくり言ってしまえば、今の自分を好きだと思える気持ちのことです。自分を好きになれないと、目標を達成したり、良好な人間関係を築くのが困難になっていしまいます。
- 私は自分が大好き!
- ありのままの私でいいんだ!
- 俺ならできる、俺しかできない!
- 失敗しても次がある!
- 他人は他人!自分のことは自分で決める!
- 俺はみんなの役に立っている!
自分に対して上記のように思えない人は自己肯定感が低くなっている可能性があります。
自己肯定感は、「自己受容感」、「自己効力感」、「自己信頼感」、「自己決定感」、「自己有用感」の5つの感情に分けることができ、それぞれが密接に絡みあって自己肯定感を形成しています。
自己受容感
自己受容とは、自分のポジティブな面もネガティブな面も、「ありのままの自分」として、まるごと受け入れることです。
自己受容感が高いと「ありのままの自分で良いんだ」という気持ちになることができます。そのため、他者の目線や評価がどうでもよくなります。
自己受容感が低い人は、自分のことが嫌いで、他者から好かれることでその穴を埋めようとします。すると、小さなミスや他人の評価を気にしすぎるあまり、他者依存に陥ります。他者依存に陥ると、他者の意見に振り回され、人間関係が大きく悪化してしまうのです。
自己効力感
自己効力感とは、何かの壁や課題に直面したときに、自分で対処できると思えたり、目標や夢に挑戦する際に、自分で実現できると思える気持ちです。
自己効力感が高いと、夢や目標に向かって努力や挑戦を惜しみなくできるようになります。失敗しても挫折せず、原因を探りあて、次は失敗しないようにと前向きになることができます。
自己効力感が低いと、「どうせ自分にはできない」と最初から決めつけ、努力や挑戦を放棄するようになります。収入を増やすための副業や、かっこよくなるための筋トレや運動も、はじめからできないと思い込み、あきらめてしまうようになるわけです。
自己信頼感
自己信頼感とは、その名のとおり、自分を信じる気持ち(自信)です。自信がある人は、決断が早く、壁や困難なことにぶちあたっても、腐らず前進していくことができます。また、決断のスピードも早く、他人からも信頼される存在になれます。
自己信頼感は、自己受容感、自己効力感、後述する自己決定感の補助機能としても働きます。すなわち、自己信頼感が高ければ、他の感覚も効率よく上げていくことができるのです。また、自己信頼感が高いと、自分の軸を持ち、他者ではなく自分の意思に基づいてためらいなく、スピーディに行動できるようになります。
自己信頼感が低いと、小さなことでも決断が遅くなったり、何かに挑戦する際にためらってしまうようになります。総じて、行動のスピードが遅くなります。
自己決定感
自己決定感とは、「私が決めた!」という「人生を自分でコントロールできている感覚」で、人の幸福度は、自己決定感に比例すると言われています。
思い通りの人生が送れずにストレスを抱えている人は、自己決定感が低下していると言えるでしょう。
自己決定感が高いと、他人依存から脱却できるだけでなく、人生を左右するような大きな決断をしないといけない場面でも、直観的に判断をくだすことできるようになります。自分で決定することを繰り返すことで、自己信頼感も高まります。
自己決定感が低いと、現代社会の無数の選択肢にがんじがらめになってしまい、身動きが採れなくなってしまいます。自己受容感が低い場合は、他人の評価を気にして他者依存に陥るのに対して、自己決定感が低い場合は、決断したことに対する責任から逃れるために他者依存に陥ります。
自己有用感
自己有用感とは、周りや社会の中で「自分は役に立っているんだ!」という感覚です。自分の価値を感じるためには最も重要な感覚と言えるでしょう。
人は、誰かの役に立った時に、最も質の高い幸福を感じると言われています。相手が喜んだ顔を見たり、「ありがとう!」と言われると嬉しくなるのは、自己有用感が満たされているからです。
自己有用感が高いと、周囲との繋がり意識が芽生え、社会の人々を自分の味方であると思えるようになります。また自己受容感も高まり、ありのままの自分を受け入れることができるようになります。
自己有用感が低いと、社会と繋がっているという感覚が弱くなるので、寂しく、孤独感が生まれます。それにも関わらず、自分の価値を感じられないため、人と会うことも嫌になり、孤独のスパイラルに陥ってしまいます。
自己肯定感まとめ
以下、自己肯定感が高い場合と低い場合の違いです。
自己受容感が低い→他者の評価を気にするようになり、他者依存に陥る
自己効力感が低い→「できる!」という気持ちが芽生えず、努力や挑戦ができなくなってしまう
自己信頼感が低い→自分の軸が持てず、行動をおこす際にためらいが生じる
自己決定感が低い→選択肢の多い現代社会の中で身動きがとれず、他者依存に陥る
自己有用感が低い→社会との繋がり意識が弱くなり、寂しさ、孤独感にさいなまれる。
自己受容感が高い→ありのままの自分をまるごと受け入れ、周りの目が気にならない
自己効力感が高い→目標までの道のりが長くなかなか成果があがらなくても、前向きに努力を継続できる
自己信頼感が高い→自分の軸を持ち、自分の意思に基づいてスピーディに行動できる
自己決定感が高い→他人依存から脱却でき、自らの迅速に決断できる
自己有用感が高い→社会全体が味方であると感じ、良好な人間関係を築ける
記事への感想をお寄せください